お客様に来ていただいているのに、売上を取り逃している気がする。お客様から「商品が出てこない」「呼び鈴を鳴らしても誰も来ない」などのクレームも増えている。もう、心が折れそうだ。
それは辛いね。心が折れる気持ちよくわかります。私も心がボキボキ折れていました。心の中で「人がいないからしょうがない」と思っていました。その気持ちは顔に出ていたはずです。まずは人手不足から解決していきましょう。
解決できるの?今までさんざん募集もかけて採用したけど、すぐに辞めていく子もたくさんいたんだ。少子化で採用も難しくなっているし…
大丈夫。人がすぐにいなくなったのは採用から勤務までの準備に問題があるからです。採用を決めてもすぐにやめてしまう。勤務して1日でいなくなったなどは責任は店長にあります。店長の心が変われば結果も変わります。
この記事では人手不足に悩んでいる店長に向けて書きました。人手不足はつらいですね。目の前のお客様が怒っているのが伝わってきます。そうなると店の雰囲気も悪くなり従業員さんの笑顔もなくなります。
人が足りている状態を作ると本当に店長は楽になります。そのためには、採用から配慮することがあります。ここでは、主に夜のアルバイトを採用することを想定しています。
最後まで読めば少なくても新人さんが初出勤して1日でいなくなることはなくなるでしょう。
目次
募集活動
募集媒体
アルバイトを募集するには以下の方法があります。
- ハローワークに掲載(無料)
- 学校の掲示板(無料)
- 求人フリーペーパー(有料)
- 求人サイト(有料)
- 店頭の張り紙(無料)
- 友人、知人の紹介(無料)
- SNS(無料)
- オウンドメディア掲載(無料)
- 店に来たお客様をスカウト(無料)
いろいろありますが、お金のかからないものにはすべてやってみましょう。有料のものは費用対効果がよさそうなものを一つ選んで活用しましょう。なるべくお金をかけないで募集することが大切です。
募集内容
- 仕事内容
- 勤務日数、勤務時間
- 就業場所
- 給与 (時給)
- 求める年齢
- 交通費支給、まかない等の有無
- 応募方法
- 連絡先、担当者の名前
求人広告を出すときの注意点は、内容に嘘がないようにすることです。店が来てほしい人の条件をありのままに出しましょう。そうしないと応募する方も無駄に面接をしてしまいます。また店の雰囲気がわかるような文言も入れておきましょう。
おすすめは、今いる従業員が知人、友人を紹介してくれることです。しかし、スタッフが満足して働いていないと紹介はしてくれないでしょう。紹介をして採用まで行くと、紹介したほうも紹介された方もお互いの評価を下げないように頑張ってくれます。
単身学生にとって、まかないはあった方がいい条件になります。彼らはいつもお腹がすいています。
募集期間
求人広告は、広告の大きさによって金額が変わってきます。どのくらいの期間を出すのかを決めて慎重に掲載をしましょう。募集が来ないからと言って出し続けるのはやめましょう。
私は、求人広告を毎週見て常に掲載されている企業をチェックしました。「広告費を使えていいなー」とうらやましく思っていたと同時に何か問題があるんだろうなと疑っていました。
最近は、隙間時間を使ったマッチングアプリがあるけど、使った方がいいのかな
アルバイトマッチングアプリは使わない方がいいです。なぜならば、店のレベルが急激に落ちるからです。もし緊急に人が足りなくて隙間バイトを使うときは洗い場、テーブルの片付けを短時間でしてもらいましょう。あまり期待をしてはいけません。
面接
まずは感謝
面接を行う前に、応募そして来店していただいたことに感謝の言葉を伝えましょう。その前に、感謝の気持ちを持っていますか?思っていないことは相手にも伝わります。人手不足を解消するコツは感謝の気持ちを持つことです。採用、不採用にかかわらず来ていただことに感謝しましょう。
履歴書
履歴書は名前、住所などがきちんと書かれているか確認をして下さい。
読む人のことを考えて丁寧に書かれているか、写真はきちんと貼っているかを確認しましょう。
アルバイトの募集に来る人は住んでいる所から近いからなどの理由が多いです。
面接
面接でのポイントはきちんと受け答えができるかがポイントです。相手は緊張しているはずです。会話で緊張をときほぐしてみましょう。一方的に話すのではなく相手にも話す機会を与えましょう。
- 笑顔があるか
- 素直である
- 店の理念に賛同してくれる
- 労働条件と合うか
最後の条件に合うかは妥協してはいけません。ここをしっかりと確認しておかないとお互いに不幸な結果になります。時給、働ける曜日、時間、月にどれくらいの収入がいるのかを確認しておきましょう。入ってからこんなはずじゃなかったとならないようにすることが大事です。
採用、不採用の連絡は後日行うようにしましょう。その場で採用をしてしまうと後で困ることになるかもしれません。採用その場でしてしまって、それを取り消すのは相手にとっても失礼です。面接のあと落ち着いて判断することが大切です。
採用の判断
判断は店長が行います。自分が責任をもって育てていく覚悟ができる人なら採用しましょう。判断には店長のフィーリングもあるでしょう。好きになれそうかの予感もあると思います。
私の経験から、身だしなみに清潔感がない人、歯がない人は採用しない方がいいです。人からどのようにみられているかの視点が全くありません。そのような人は飲食店には向いていません。
受け入れ態勢
採用が決まったら、準備をしっかりしましょう。ここをおろそかにしてしまうと退職する確率が上がります。準備ができたら出勤日を決めましょう。
制服などの準備
制服を準備しましょう。サイズはあらかじめ聞いておきましょう。サイズ合わせが必要であればもう一度来店していただきます。制服、靴、名札、帽子などもれのないように準備をします。
ロッカーも準備を忘れないようにしましょう。きちんと名前を貼って、鍵を渡せるようにしておきます。
タイムカードも準備をしておきます。初出勤までにカードを準備し登録などもきちんとしましょう。名前の間違いが無い様に確認をしっかり行います。パソコンなどで管理する場合も、登録を澄ましておきましょう。
既存の従業員への周知
これが、一番大事です。初出勤の日を伝えておくこと。また新人さんを紹介する前に従業員さんは名前で呼べるようにしておきましょう。これがあると新人さんも歓迎されていると感じ取ってもらえます。逆になければ、新人さんは不安になります。
- 名前
- 年齢
- 学校(あれば)
- 趣味
これぐらいは従業員さんと共有しておきましょう。
初出勤にすること
初出勤をする日は、店が忙しくない時間を指定します。店長が時間を作れるようにしておきます。ここで、忙しいときに入れてしまうとろくに紹介もできずに、新人さんをほったらかしにしてしまいます。
初出勤をしてきたら、笑顔でお出迎えしましょう。これから一緒に働く仲間として歓迎の気持ちをもって迎えるようにしましょう。これだけで新人さんの気持ちも楽になります。
タイムカードを押して、着替えてもらいます。そして、まずその日に出勤している従業員に紹介をしていきましょう。これは必ず行ってください。来ていない従業員は初対面の日に紹介をきちんとして下さい。従業員はあらかじめ新人さんの情報が入っていると思うので、挨拶だけでなく一言会話をするように心がけてください。
まとめ
採用から初出勤までの流れをまとめました。この店に縁があって働くことになった新人さんに最大の歓迎の気持ちを伝えましょう。それは必ず新人さんに伝わります。そうすることによってすぐに辞めることが少なくなります。